野口整体とは

これからお伝えしていく操法やケアのほとんどは私が野口整体の講座を受けて学んできたものです。
自分自身で行うことから誰かほかの人に対して行うことまで、多種多様な操法が出てきます。
そういった内容に入る前にまずは野口整体というものがどういったものなのか、(世に出回っている整体と大きく異なるので)先に知っておいていただく必要があるかと思います。

初めてBlogをご覧になる方はまずこちらから

“整体”の始まり

野口整体(これから出てくる整体はすべて野口整体の意)は野口晴哉先生(以下:野口先生)が創始され、生涯を徹して纏められた整体治療法です。
“整体”という言葉自体が野口先生が作り出した造語と言われていて、本来の意味合いは“自分自身で身体を整える”と言ったもののようでした。
そこから様々な手技施術・思想が派生をし、現在の“整体院”と呼ばれるような所謂“治療院”が出来上がったのだと思います。

ですので野口整体は他の整体と考え方が大きく異なります。
街中でもよく見かける整体院では、痛みがあるならばその痛みを取れるように、動けないならば動けるように施療を行いますので、患者さんは整体師さんに任せきりの状態になります。

しかし、野口整体ではその場で結果が出るのはむしろ良くない、操法が下手だとも言われるのです。
野口整体の考えは、本来人が持ち合わせている身体の力を取り戻させるためのほんの一押しをする…といったものです。
軽く背中を押してあげるような感覚です。
ですので、施術自体は全身には行いません。
必要な箇所に必要な分だけ行う、いかに技術を用いるかではなく、いかにいらない技術を省いていくかと言われています。
ですので、野口整体のことを知らない方は施術を受けても『何でもっとやってくれないんだろう…と物足りなさを感じるのではないかと思います。

さらに、施術することがすべてではなく自分自身で操法を行ってもらうよう指導する。
そうして良くなっていくということが整体指導の本質だと考えられています。

人は怠ける生き物

人の身体と言うものは複雑で、しかしとても奥深いものです。
自身が健康だと思われている方も多いですが、例えば風邪をひかないだとか痛みを感じないだとか…
本当の意味で整っていればそういうものだったりはしますが、大抵の方は鈍っているのです。

自分の身体に鈍感だからこそ、風邪すら引けない、下痢もしない、疲れた痛いだとか感じられない。
そういう人はある日突然ガンだとか脳溢血だとか脳梗塞だとか大病にかかってしまう。
本当は軽い風邪だったり下痢だったりに罹っておくことの方が健康だと考えられています。

そもそも風邪も下痢も身体の調整の為に行っている自発的な運動だと整体では言われています。

しかし、
風邪をひけば熱を下げたり風邪薬を飲む
下痢をすれば下痢止めを飲んで抑えてしまう
身体がそれを必要だからと行っている運動を自分自身で止めてしまっている方がほとんどなのではないでしょうか?

そうするとどうなるか…

身体の調整はきちんと行われずにどうもスッキリした状態で終われない。
そんなことを続けていくうちにどんどん身体は鈍くなっていってしまうのです。

大抵の方は風邪や下痢や炎症などは悪いものだと思うので、すぐに病院に行ったり薬を使ったりしますが、身体側からすると「たまったものじゃない!」と愚痴をこぼしているかもしれませんね。
一度、なぜその症状が起きているのか自分自身の身体を見つめ直してみると、また変わった見え方になるかと思います。

とはいえ、西洋医学が主流になっている現代の日本ではこういう考えの方も少ないものです。
そうするとすぐ何かに頼りたくなる。
本当は自分自身の力で治す・整える力を持っているのにも関わらず、です。

野口先生は独特な表現でお話をされていた方のようですが、こういったことを言われていたようです。

“ことに病気になった時など、他人の知識や後援をあてにして、こういう力を発揮しないで不平ばかりいっているようなことはおかしい。
持っている自分の力を自覚しないで助けを求め、自分の体のことは、自分の力を発揮して処すべきことだと思わず、自分の大便を他人に気張ってもらって出すつもりでいるから、体の中に勢いが起こらない。
痛いとか何とか、周囲の同情を求めるようにその声を使ってしまうから、自分の体の中の勢いにならない。
だから、こういう力も喚び起こせない。
体力がないようなことをいうが、そうではない。
頼ることやすがることばかり考え、他人の力をあてにしているから、自分の力が働かないのである。
持っている力が潜在したままで役に立たない。
も少し困れば力が出せるかもしれないのに、庇ったり、守ったり、力を貸すことしか考えない周囲の人は、他人の大便を気張っていることに気づかねばなりません。
その人は親切な行為と思っていても、他人の体の中に起こる勢いを消しているかもしれないのです。”
-『整体入門』野口晴哉著 第一章「気」による体力発揮より抜粋-

私自身も常日頃から感じていますが、科学や文明が発展して暮らしは豊かになりましたがヒトは進化をしたのでしょうか?
本来持っている力を喚び起こすこともできず、他人に頼ることばかりを考え、自分で自身を保つことも難しいのは進化ではなく退化なのではないでしょうか?

そうして出来上がった自分は怠けた結果と言えるのではないでしょうか。

もう少し野性的というか本能的に生きた方がそもそものヒトの体の力というものは発揮しやすくなります。

野口晴哉という人

野口先生は、戦前・戦中・戦後の時代を通して整体での治療を大変たくさんの方にされてきた方です。
それは一般の方だけではなく、多くの軍人や政治家の方の治療も行ってきたそうです。

始まりは野口先生が12歳の時、関東大震災がきっかけだったと言われています。
震災後にたまたま隣に居合わせたお婆さんがお腹が痛くて苦しんでいたそうで、野口先生が手を当てていたらお婆さんの具合が良くなったそうです。
その様子を見ていた別のおばさんが「この子に手を当ててもらうと良くなるよ!」と触れ回り、野口先生の前には長蛇の列ができたそうです。

そうしたことから手当での治療を始め、17歳で整体道場を開設します。

野口先生は所謂天才的な感覚の持ち主で、人には見えていないものまで見えていたようです。
その辺りはいくつか逸話があるようですが、例えば
胃袋のおかしい人は必ず右の足首が澱んで見えていたので野口先生は胃袋は右足首にあるものだと思い込んでいたそうです。

そういった感性の持ち主で、且つ鋭い観察能力と頭脳を持っていらしたことで様々な整体法を纏めて行かれます。

しかし、他の治療家の人に話をしてもどうも通じない、自分の感性は他の人にはわからないものなのだと感じるようになります。
また、治療にあたっていた方が野口先生を頼るようになり、自分がいなくなった場合この人たちはどうなってしまうのか…
そう考えた結果、治療を行うのではなく自分で自分の健康を保てるように指導していこうと
昭和31年文部省からの認可を受けて、体育団体として社団法人整体協会を設立されます。

体育は、現在では学校の授業で習うものだと捉えがちですが、野口先生がおっしゃる意味では体にもともと備わっている働きを取り戻して育てるというものです。
字のごとく“からだ”を“育てる”と言うことですね。

また、野口先生は4人のお子さんもいて、奥さまの妊娠・出産そして育児にも関わったことから、妊娠や産後の体の観察や治療だけでなく、赤子の時からの観察や治療、育て方なども確立していきます。

そういったことから様々な書籍が残されているのです。

野口整体は現在は「公益社団法人整体協会」と名前を変え、東京に本部があります。
しかし、野口先生は多くの方にご自分がつくられたものを使ってもらいたいと考えいらっしゃたので、協会の会員でなくとも野口整体の知識や操法を知ることができるのです。

私が野口整体の智慧と出逢えたのも野口先生がご自分でつくられたものを独占して囲わない人柄だったからこそだと言えます。
感謝しかありません。

野口整体の基本は【愉氣】【行氣】【活元運動】

野口整体の基本は3つです。
【愉氣】と【行氣】と【活元運動】
これさえわかってやっていれば身体は整うと言われています。

それぞれの詳しい内容はまた後日にお話しようかと思いますが、まずは“氣”というものを理解していただく必要があるかと思います。

“氣”というと思い浮かぶものは氣功だったり、なんとなくスピリチュアル的なものだったり、オーラ的なものが多いのではないでしょうか。
そしてそれらは特別な人が扱うものだと思っていませんか?

“氣”は誰しもが持ち合わせているものです。
エネルギー、魂の一部と言ってもいいかもしれません。

“氣”は見えないですし、触れないです。
ただ、感じるだけです。

それでもよくわからないという方、でも普段から使っているではないですか。
“氣”を使うと言いますよね?
元“氣”や活“氣”って言いますよね。
“氣”が合う、“氣”になる、“氣”配、“氣”持ち良い、“氣”を張る…などなど
上げればキリがないですが、こんな風にごく日常にありふれたものなのです。

それを意識して使えるのかどうか、という話です。

“氣”はなんでも最初に動き始めます。
“氣”が動くと心が動く、そして体が動く。
“氣”の感じ方を鋭くしていれば、会話よりもスムーズにコミュニケーションが取れるはずです。

この“氣”を扱うことが【愉氣】や【行氣】です。
ざっくり言えば【愉氣】は相手と自分の氣を巡らせること、【行氣】は自分自身の氣を巡らせることです。

そしてこの操法は呼吸と共に行います。
やり方がわかってしまえば後は慣れだけですね。

その他の操法の色々

野口先生はその他にもたくさんの智恵や操法、健康法を残してくださっています。
体(局所)を温めることや整体体操、季節によっての体の変化から過ごし方、潜在意識教育など。

どれも今の世の中ではあまり聞かないものばかりです。
しかし、それらはどれも理にかなっていて操法をしてみると身体は心地よくなるものです。

どういった時にどのくらいどういったことをすればいいのか…
その知識を知っているだけでも、もしかすると180度世界が変わるかもしれません。

少なくとも私は世界が変わりました。
様々な勉強はしてきましたが、これほど心惹かれワクワクするようなものはありません。

野口整体はある種そういった中毒性があるのかもしれないと感じています。

まとめ

ここまで野口整体の話をしてきましたが、大枠は見えてきたでしょうか。
恐らく今まで何となく思っていた“整体”とはだいぶ違ったのではないかと思います。

この前提を頭に入れておいていただきたかったのです。

これからブログや動画でお伝えしていく操法は野口先生がつくられ纏められたものです。
その知恵を拝借して皆さまにわかりやすくお伝えできれば、と思っています。

さて、いよいよ操法編です!
先にブログであげるか動画で上げるかはまだわかりませんが、更新を楽しみにしていてください!

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